【うつ病チェック】うつ病とは何か？うつ病の基礎知識

もちろん、憂うつ感は日頃誰もが感じるものです。


しかし、うつ病の憂うつ感（抑うつ症状）は、それとは

比べ物にならないくらい強く、しかも消えることがなく

長く続き、したがって、患者さんは非常に苦しく感じます。


そのため、仕事や家事、学業はもちろん日常生活にも支障を来す

状態となります。


憂うつが改善しない

日常生活のなかで、憂うつにさせられる出来事はたくさんあります。


しかし、ほとんどの場合は、憂うつをもたらした原因が解消されたり

あるいは原因はそのままでも憂うつを吹き飛ばすような喜ばしい

出来事が起これば、憂うつ感はいつのまにか消えてなくなります。

これが健康な心がもつ復原力です。

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ところがうつ病の患者さんでは憂うつ感が心から消えることがありません。


いつでも抑うつ症状を持ち続けています。


憂うつ感が少し遅れて起こることが多い


うつ病が起こるきっかけはいろいろとあります。

ただ、うつ病は、きっかけとなる出来事の直後から

発症・悪化するよりも、その後しばらくたってから、

強い憂うつ感から抜け出せないことに気が付く

ことも多いといわれています。


憂うつ感は客観的にはかったり、数値であらわせません。

なので、うつ病の初期には周囲の人はもちろん

本人も自分がうつ病であることには気が付かないことが

少なくありません。


うつ病に伴って身体症状が起こることが多いため

うつ病と気が付いていないケースもかなりあると

考えれています。


うつ病独特の考え方が現れる

つらく悲しい出来事に遭遇して落ち込んでいる人を

励ますときに、通常は話を聞けばその人の状況や気持ちを

理解することができるものです。


ところが、うつ病では、時に落ち込んでいる理由や

気持ちがわかりにくいときがあります。


患者さんがあまりにも悲観的に物事を受け止めているために

まわりが受け止めている現実と患者さんの気持ちが合わないのです。


現実の受け止め方が偏るのもうつ病の症状の1つなのですが、

こうした偏りが原因で苦しみがさらに深くなるという

悪循環が起こることもあります。


注意したいうつ病の症状

うつ病ではさまざまな精神症状が現れます

悲しいというよりむなしい

うつ病の第一の症状は、何をしても楽しくない、

興味がわかない、などの言葉で表現される、強い

抑うつ感です。


よく誤解されがちですが、うつ病では

涙を流すような悲しさはあまりない場合もあります。

むしろ悲しさ、怒りなどの感情が停止してむなしさ

に閉じ込められたような状態であるといえます。


意欲がなくなる

何かをしようとはしたいと思わなくなります。

仕事や趣味だけでなく、身だしなみもおろそかになります。


考えの転換ができない

考えが悲観的になってきて悪い方へ悪い方へと考えが

及んでしまいます。

自体を打破するための前向きな考えは浮かばずに

悪循環にはまり込んでしまいます。


自殺を考えてしまう

自殺とうつ病は非常に関係が深く、死にたいとか

自殺したいと口にしたり、自殺を試みて

はじめて周りがうつ病であることに気が付くことも

あります。


つらさを隠していることがある

うつ病の初期には患者さんはつらさをみせずに

元気にふるまうことがあります。


本人はつらいのに周りは気が付くのが遅れてしまう

こともあります。


うつ病では抑うつ症状とともに身体症状もあらわれる

ことがしばしばあります。


睡眠障害、食欲低下が多い

うつ病では、よく眠れない、すぐに目が覚めてしまう、

などの睡眠障害が良く起こります。

眠れないことでつらい思いをしたり、睡眠不足で

昼間もすっきりとしません。


食欲がなくなり、食べる量が減って痩せやすくなります。

疲れやすくなって倦怠感が強くなります。


さまざまな不快な症状が現れる

体のしびれや痛みや頭痛、口やのどのの渇き

などの様々な症状が現れる人もいます。

体調がすぐれずに内科にいったものの

特に異常が見つからないので精神科を紹介

されて、うつ病と診断される場合もあります。

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うつ病になった時の気持ちの変化


感情がわかない

楽しさや嬉しさなどのプラスの感情だけでなく

悲しみや怒りなども感じなくなり、虚しさや

空虚感に支配されるようになる


イライラ感が起こることもある

もどかしさや焦りが強くなることによって

イライラ感として現れてしまうことがある


意欲がなくなる

積極性がなくなり、何もやる気が起こらなくなる。

でも、やらなければいけないという義務感があるので、

焦りを感じたり、出来ないことに対する罪悪感に

さいなまれることもある


自己否定から抜け出せない

悲観的な方向に走ってしまう。

現実にはそんなことはないのに破産してしまうと

思い込む貧困妄想、世間に顔向けできない

と考える罪業（ざいごう）妄想などが

あらわれることもある。


うつ病に伴う行動の変化

反応が鈍くなって引きこもりがちになる

感情の動きがなくなり、物事に対する

反応が鈍く、薄くなる。

人と会うのもおっくうになり、他人との接触を

避けて引きこもりがちになる。


動作がゆっくりになる、日常のことをやらなくなる

憂うつな気分や身体症状のために、きびきびとした

動作ができなくなる。

家事がおろそかになったり、身だしなみが

だらしなくなるなどの行動がみられることも多い。


やたらと自分を責める

全く自分に関係ない事柄でも自分が悪いとか

迷惑ばかりかけてすまないなどといって

自分を責める言動をする


周りが励ましたり説得しても頭に入っていかない