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躁とうつを繰り返す双極性障害とは

双極性障害とは躁うつ病とも呼ばれていて

うつ状態と活動性が非常に高くなる躁状態がみられる

障害です。

状態に合わせて気分安定薬と抗うつ薬を使って治療

していきます。








双極性障害とは、うつ状態だけでなく躁状態も

現れるのが特徴です。

うつ状態の時には、双極性障害とその他のうつ病との

識別は難しいのですが、躁状態になると、気分が高揚して

活動的になるので、眠らない、やたらとよくしゃべる、

金遣いが荒くなる、誇大妄想をするなどのいろいろな

症状が現れてきます。


双極性障害には症状の重さによって双極Ⅰ型障害と

双極Ⅱ型障害に分けられます。

躁状態が強く、社会生活が困難なために入院治療

を必要とする場合がⅠ型に、躁状態が弱くて通院

による治療が可能な場合をⅡ型に判定します。


躁状態がおこるきっかけとは?

躁状態は仕事量が多い、過多、旅行、出産、身近な人の死

薬物(抗うつ薬)などの出来事がきっかけとなることがあります。


双極性障害の特徴は、うつ状態の時もうつ病とは

異なる点が多い。


一般的にうつ病は、まじめで几帳面な人に多いといわれていますが、

双極性障害は、必ずしもそうではありません。

陽気で快活、弁が立ち冗談を好む、楽観的でものごとに集中しやすい

自信過剰といった特徴のある人に比較的多いともいわれています。


また、二十代前半の比較的若い世代に発症することが多い

病気です。

男性よりも女性に多いといわれています。


うつと躁のサイクルには個人差があります。

うつ状態が何回か起こったので、双極性障害ではない

と思われていたが、発症してから数年後に躁状態が

あらわれ、双極性障害と分かるケースもあります。


躁状態の特徴

・睡眠をとらなくなる

・気持ちが落ち着かず、常識を超えた行動をとる

・誇大妄想をしたり、考えがまとまらない

・上機嫌で楽観的で自信過剰になり、時にはそれが

傲慢に見えてしまうこともある


うつ病では不眠が現れますが、双極性障害のうつ状態

では、日中の眠気や寝過ぎの訴えがみられることもあります。


躁状態になると、一転して頭がさえて眠らなくても平気

な様子で、寝る間を惜しんで仕事や勉強などに

過剰に打ち込むようになります。


抗うつ薬が躁状態を引き起こす場合もある

うつ病の治療で、抗うつ薬を使っている人の中に、

うつ状態から急に躁状態に変わる人がいます。

これを躁転(そうてん)といいます。

抗うつ薬の服用後、躁転を起こして、服用を中止しても

躁状態が続くような場合は、双極性障害の可能性が

高くなります。


双極性障害は、気分障害の中でも自殺率が高いという

問題があります。

病気が長期化し、うつ状態と躁状態を頻繁に繰り返す

ようになると、本人の苦痛が強くなり、自殺の危険性が

高まります。


その点で、早期の受診と治療と周りの人の理解が必要です。


受診のタイミングは、躁状態のとき

患者さんが進んで受診をするのは、うつ状態の時がほとんど

です。

躁状態のときには、本人はあまり問題を感じないことが

多いようです。

逆にうつ状態が治って体調がよくなったと思って

受診をしなかったり、うつ病の治療を受けていても

自己判断で通院を打ち切ってしまうことがしばしば

あります。

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また、うつ状態で受信しているときも、躁状態のときの

できごとを話す患者さんもいるので、双極性障害

ではないと診断されてしまう場合が多いのです。


躁状態のときには自分から受信するケースはほとんど

ありません。


うつ状態から躁状態になると、最初は周りの人はうつ病が

よくなったと錯覚してしまいますが、実際には多弁になったり

金遣いが荒くなったり、過活動、自分が偉くなったように

ふるまうというような変化やさまざまな問題行動が

みられるため、受診を勧めざると得なくなってくるのです。


受診をすすめるときには、一緒に行ってほしいといったほうが

スムーズにいくようです。


うつ状態と躁状態にはっきりと分けられない混合型というのも

あるようです。


この場合は、意欲や行動がある反面、憂うつな状態にあることも

あります。

この状態の場合はとくに自殺に対する注意が必要となります。


アルコール依存や犯罪などを起こす可能性もあります。


双極性障害の治療は、症状に合わせて気分安定薬と

抗うつ薬を慎重に使います。


気分安定薬を使用する

気分安定薬は、双極性障害の治療の中心となる薬で、

躁状態の改善と予防に効果があります。


気分安定薬として、炭酸リチウム、バルプロ酸ナトリウム、

カルバマゼピンなどが使われています。


気分安定薬は、うつ状態のときや、うつ状態と躁状態が

混在した混合型のときにも、躁転を防ぐために使います。


抗うつ薬ではSSRIを使用する。

抗うつ薬は、うつ状態を改善するために使います。

抗うつ薬による躁転を防ぐため、躁転を起こしにくいと

されているSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

が第一選択薬として使われます。


躁転に兆しが現れたときは、投与量を減らすか、使用を中止

します。


抗うつ薬だけではうつ状態が改善しない場合は、

非定型抗精神病薬を併用することもあります。


双極性障害は、薬物療法でコントロールしていきますが、

精神療法や通電療法などが行われることもあります。


双極性障害を治療するには心理教育が欠かせません。

心理教育では、専門医やカウンセラーの指導のもとに

病気について理解して対処法を学習していくものです。


うつ状態や躁状態のときに現れる症状、病気の特徴、経過

などについて学びます。


特に患者さんは軽い躁状態を好ましい状態と錯覚することも

あるため、正しく理解する必要があります。


心理教育は、患者さんだけでなく、家族など周りの人も

受けることが望まれます。


病気についての正確な知識を得ることで、困難が生じた

ときでも対処しやすくなります。


再発のきっかけや予兆を知る

不規則な生活や過労は、再発のきっかけになります。

普段から規則正しい生活を送る、オーバーワークを避ける、

睡眠時間を確保するなどを心がけて、再発予防

をします。


一般的に、躁状態は夏に多い傾向があります。

また、毎年秋や冬にうつ状態となって夏に軽い

躁状態になる人もいます。

季節性がある場合は、その時期に生活に気を付ける

という対策を講じることができます。


双極性障害は、治療に長い時間がかかることが多いので、

本人も周りの人もそのことを理解しておくことが

望ましいです。


双極性障害の患者さんと接する場合、周りの人は

早期に治療ができようにサインに注意します。


例えば、躁状態が顕著になる前には、怒りっぽくなる、

機嫌が良くて誰にでも話しかけるなどの兆候が

見られます。


そのような兆候を見逃さないようにします。


がまんしすぎない

患者さんに対して、感情的になったり、衝突するのはできるだけ

避けたいものです。

でも、はれ物に触るように我慢をしていると、ストレスがたまって

かえってよくありません。


特に、家族は、支援体制を整えたり、ストレスを発散

する場を確保する必要があります。


うつ状態のときは攻めすぎない

うつ状態になると患者さんは落ち込んで活動性を失います。

このときばかりに、躁状態の時の言動を追及したり、

責めたりするのはよくありません。

患者さんは躁状態の言動を覚えていて押し殺している

ので、あまりせめたりすると精神的に追い詰められる

ことになるためです。