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うつ病の診断はどうやってするのか?
うつ病の診断をするには、患者さんの話を聞く診察が重要です。

抑うつ症状以外に別の病気が隠れていないかを調べるために

検査が行われることもあります。



うつ病の診断は、本人や付き添いの人から話を聞く

うつ病を治療するには、正確な診断をするために

精神科の診察を受けることが望ましいです。


医師はうつ病(気分障害)と考えられるときは

どのタイプのうつ病かを判断します。

うつ病のタイプによって治療法が違うため、

正確な診断が必要です。

ただし、診断するまでに長い間時間がかかる

場合もあります。


体の病気の場合は、様々な検査を行って、

障害された部位やどの程度なのかを調べます。

高血圧症を診断するためには、血液検査で

血糖値を調べるといった具合です。

しかしうつ病を診断するための理学的検査はありません。


うつ病を診断する際の基本となっているのは、

アメリカ精神医学会の診断基準である

DSM-Ⅳです。

この診断基準によると、9つのうち5つ以上の

症状が2週間以上、ほぼ毎日続いている場合には、

うつ病と診断されることになっています。


うつ病の診断までにまず必要なのは、どの症状

がどの程度現れているかなのです。


正確な診断をするために、症状を正確に医師に伝える

必要があります。


うつ病の診断基準(DSM-Ⅳ)

つぎの1~9のうち5つ以上当てはまり

(ただし1と2のどちらか一方は必須)

それらの症状が2週間以上続いていて

苦痛を感じている、あるいは生活に支障を

来している場合に、うつ病と診断される

1、ほとんど毎日続く抑うつ気分

2、何も楽しいと感じることができず、

無気力で興味がわかない

3、食欲が低下している

4、よく眠れない

5、イライラする

6、疲れやすく、だるさがとれない

7、自分を責めてばかりいる

8、集中力が低下し、考えることができない

9、繰り返し死にたいと思う。自殺を口にする

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うつ病の診察では、症状や今までの経過を

自分の言葉で話す


うつ病の診察は、患者さんが一人で受ける場合と、

付き添いの人と一緒に受ける場合があります。


診察を受けるときは、症状についてできるだけ

詳しく話します。


どのような気持ちでいるのか、どのくらい

つらいのか、何ができなくなったのか、

身体症状にはあらわれていないか、

いつごろから症状があることに気が付いたか、

などを医師に伝えます。


隠したり、取り繕ったりするのは、正確な診断の

さまたげになります。

出来る限り自分の言葉で率直に話すようにします。


患者さん本人が正確に答えることができない

ときは、付き添いの人に質問することもあります。

周りの人が患者さんをどうみているのかも

診断の上で重要な情報となります。


既往症なども大切な情報

診断では、患者さんに現れている症状

以外に次のような質問がされます。


まずは、精神疾患の既往歴は重要な情報です。

これまでに、患者さんや家族に精神の病気があったかどうかが

尋ねられます。

日常生活については、仕事や学校生活のことのほか、

食欲、睡眠、飲酒、性欲などの状態も重要な情報

です。


こうした情報は、診断だけでなく、今後の治療方針

を立てるうえで欠かせないものです。

病気とは関係ないと思われる質問があっても

キチンと答えることが重要です。


内科的な検査

抑うつ症状を引き起こす別の病気がないかを調べる

体の病気や薬の副作用で抑うつ症状が現れる

場合があります。


患者さんに現れている症状が、このような原因によるものか

うつ病が原因なのかをはっきりさせておくことが

大切です。


抑うつ症状を引き起こしやすい体の病気があります。

糖尿病、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患は

うつ病を合併しやすい病気です。


例えば糖尿病の場合は、その症状である

疲れやすさや体重の減少、成約の減退などは

うつ病の症状とよく似ています。


そのため、合併していたとしても気が付くのに

時間がかかることもあるのです。


こうした体の病気があるかどうかを調べるのに

血液検査が必要なこともあります。


今までに受けた検査のデータがあれば

持参するとよいでしょう。


このほかに、がん、パーキンソン病、脳血管障害

などでは、かなり高い割合で、抑うつ症状が起こることが

わかっています。


よく似た症状現れる精神の病気としては、

統合失調症があります。



薬の副作用から起こることもある

薬の副作用で抑うつ症状が現れる場合もあります。

ウイルス性肝炎の治療に用いられるインターフェロンは

副作用として強い抑うつ症状を起こすことがあります。


多くの病で使われる副腎皮質ホルモン薬

(ステロイドホルモン薬)の内服でも、抑うつ症状

が起きることがあります。


また、まれに降圧薬で抑うつ症状が起きることもあります。

この場合には、薬の種類を替えることで

改善を図ります。


うつ病と間違われやすい病気

1、統合失調症

2、内分泌疾患(クッション症候群、甲状腺機能低下症、

糖尿病など)

3、がん

4、パーキンソン病

5、脳血管障害

成人では、うつ病と識別をするために生活習慣病、

内分泌疾患の有無を調べます。子供、若者の抑うつ症状は、

統合失調症との識別をするのが重要です。


付き添いをする人は患者さんの代わりに話さず

普段の様子などを伝えます。


うつ病の診察では、家族など周囲の人が付き添うことが

よくあります。


診察中に医師が付き添いの人に質問をすることがあります。

ただし、診察では、患者さん自身への面接が基本となるので

患者さんの代わりにどんどん話してしまうと、

医師は診断に必要な情報を得られなくなってしまいます。


付き添いの人は、普段の様子はどうか、以前と比べてどこが

どう変わったのかを自分の言葉で伝えてください。


家や会社での様子も大事な情報

医師は診察室にいる患者さんしか知りません。

そこで付き添いの人は、患者さんが家や会社で

過ごしているときの様子を医師に伝えてください。


具体的な例をあげて話をするとよいでしょう。


以前と比べてどう変わったのか

医師が面接をするのは、病気になってからの

患者さんなので、現在の状態が、病気になる前とどう

違っているのかは、患者さん自身から聞き出すことが

なかなかできません。

家族や周囲の人なら患者さんが以前と比べて

どう変わったのかを客観的に話すことが

できます。

そういった話は診断するうえで重要な意味をもちます。


食い違いがあればきちんと伝える

患者さんの話を聞いていると、付き添いの人には

それは違うと感じられることがあります。


患者さんの話を自分の考えが違っている場合には

それを医師に伝えることが大切です。


患者さんが考えていることと、周囲の人の受け止め方

が異なっているとすれば、それも貴重な情報だからです。


でも、患者さんが話をしているときに、さえぎって

自分の意見を言ったり、患者さんの意見を否定するのは

よくありません。


患者さんの話すことは尊重して、患者さんが話し終わったら

自分の意見をいうようにしてください。

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